EPISODE
1-1
■「ワンブロックずつI-4に近づいていって。」「あるあるやな。」
伊庭:なんか、あんまり出会いを覚えてないっていうか「いつ会ったんやろう」みたいな。あんまり覚えてなくて。
ただ、すげー覚えているのは北京オリンピックのときの天津。あれが一番インパクト残ってて。
土岐:迷子事件(笑)
伊庭:そう、迷子事件(笑)あれの印象がすごすぎて、その前の印象が残っていない(笑)どんな感じでセレッソを好きになったの?
土岐:もともと父がすごいサッカー好きで、社会人でもプレーしていたりして。なので自然と幼稚園ぐらいから街のサッカークラブでボール蹴りだして。
Jリーグが出来た年に万博に連れて行ってもらいました。
伊庭:1993年ね。
土岐:ですね。当時、Jリーグができた、ブームだ、となっているのは分かったけど、そこまですごさみたいなのが分からなくて。もちろん日本でいっちゃん上手い奴らがやっているのは見てても分かるし、上手やなと思ってたんですけど。
セレッソができた時に「長居やから」「家が近いから」という理由で連れて行ってもらって。年に3、4試合ぐらいで何年も薄く行ってたみたいな。当時の選手の記憶もほとんど無いし。「モリシがすごい」というくらい。サッカー見てても分からないんで「すごいな」「格好ええな」「勝ったから嬉しいな」くらいの気持ちでした。
それから小学校のときに、一緒にサッカーやっている友達に誘われて行くようになって。それでもやっぱり年に5試合行けばいいほうかなみたいな感じでした。
伊庭:そんなもんやったんや。
土岐:それで527とかも行ったりしてて。「優勝見に行こう」くらいな(笑)
伊庭:あのときはどの辺におったの?
土岐:ゴール裏の前のほう。I-4の前の下のちょいバック側にずれたところくらいに。応援してる人らが右上におったイメージなんで。バック側で「モリシのゴールが見たい」とか「バモセレッソ」とか、それくらいしか覚えてなくて。
ホームだけですけど高校ぐらいまでは年に5試合ぐらいは行ったりしとって。それで一時期離れたんですよ。何か高校になるぐらいに「海外サッカーがすごい」みたいになって。
伊庭:そういうの、あるな。多分ヨーロッパ最強に面白かった時ぐらいやんな。フランス最強くらいなとき。あとシェフチェンコとか。
土岐:ミラニスタなんでシェフチェンコ大好きです(笑)
そしてサッカー好きの方と仲良くなって話しているときに「セレッソの試合見に行けへん?」「昔よく行ってましたよ」みたいになって。そんな感じで連れて行ってもらったのが2004年の最後のほう。
伊庭:ちょっとヤバかったころやんな?落ちかけて(降格しかけて)いたころじゃない?
土岐:ですね。そのとき「やっぱりスタジアムっていいな」「面白いな」となって。
その後も半年くらい友達と見に行ってて。友達はゴール裏の端っこでゆっくり見たい。僕は真ん中で応援しているのが楽しそう、格好いいと思って「あっちに行きたいねん」と言ってワンブロックずつI-4に近づいていって。
伊庭:あるあるやな。