EPISODE

3-2

■「最初からゴール裏にいました。ゴール裏のはしっこのほうで見てましたよ。」「じゃあ、「ゴール裏に変なやついっぱいおるなー」みたいな感じだったんでしょうね(笑)」

伊庭:でも、きっかけってなんなんですか?セレッソを見ようと思ったきっかけって。


横田:サッカーをやっていたわけでもないし、日本リーグを見ていたわけではない。引っ越しを機会にサッカーを見始めたのが1990年のイタリアワールドカップ。

そして1994年のロベルト・バッジョのPKがあったアメリカワールドカップは全試合を見ました。


伊庭:ブラジルが優勝した1994年ですね。


横田:そう。それでJリーグが始まった。見に行きたいと思っていたが当時はチケットが買えなかったです。


伊庭:まあそうですね。1993年、1994年は特に無理でしたよね。


横田:1996年とか1997年くらいになるとチケットも買いやすくなってふらっと見に行ったのが最初ですね。


伊庭:一番最初はやっぱりメインとかで見ていたんですか?


横田:最初からゴール裏にいました。ゴール裏のはしっこのほうで見てましたよ。


伊庭:じゃあ、「ゴール裏に変なやついっぱいおるなー」みたいな感じだったんでしょうね(笑)


横田:なんか、盛り上がってるなと(笑)


伊庭:しかし、そこからかれこれ20年以上ですよね。なんか、体力もそうなんですけど、よく続いてますよね。お互い(笑)


横田:暇なんちゃいますか(笑)


伊庭:なんでここまでのめり込むんでしょうね。

僕、身内にバレーボールの実業団の選手がいたんですけど、身内に対してもそれほど応援しようと思ったりしなかったのに、なんでこんなふうに一所懸命に誰かを応援するのかな、とか思ってしまいますよね。

そこがサッカーの魅力なんかなとか思ったりはするんですけどね。


横田:本当は”辞めどき”があったのかもしれないけど、その”辞めどき”に気づかないままもう通り過ぎたのかもしれない。


伊庭:それ、めちゃくちゃあると思いますよ。

もうなんかやっぱりチームが低迷したりとか今回とかもそうですけど。ちょっとゴタゴタしたりとかすると、「なんか、もういいかなこのクラブ」とか思ってしまうんですけどね。


横田:何年かしてから振り返ったら、あそこで抜けてたら俺は良かったんや、とか(笑)

行き着いてしまったら抜けるに抜けられない感じにはなりますけどね。