EPISODE
2-4
■「だから俺は今もゴール裏にいるんやろうなと思う。しばらく来れんかっても、俺んとこ来いよ、って。死ぬまでここにおるから、っていろんな人に言ってるし。」「それは良い言葉やなあ。」
伊庭:さて、ここからはサポーターについて。
モリシのゴールから18年経った今、2020年になって、僕らも相当なおっさんじゃないですか。そんな中でもまだゴール裏にいてるじゃないですか。1990年代、2000年代、2010年代、2020年とサポーターってどんな風に変わっていったか、とか、どう見てますか?
Ace:自分たちが始めた頃はサポーターのゾーンとファンのゾーンにすごくしっかりと境界線があったが、それと比べて、そういう境界線がなくなったかな。良い意味でも悪い意味でも。
伊庭:徐々になっていった感じですか?
Ace:個人的には2005年、2006年くらいかな。当時も話ししていたが、こういうことをしていたらグチャグチャになるなと予想はしていた。逆の意味で考えると人は徐々に増えていった。
伊庭:アウェイでもものすごい人ですもんね。ファンを増やすと考えれば、ひとつの効果はあったのかなと思う。
Ace:俺らのときはね・・・
伊庭:あなたは今でも「俺らのとき」ですよ(笑)
Ace:あ、そうか。
今、自分のこういうスタンスで見れば、グレーになりすぎている気がする。自分に親しい若いサポーターには「セレッソ大阪とどれだけ向き合っているか」といつも言っている。「空いている時間に何ができるか?」「試合に行かなくても貢献はできるはずや」と。
伊庭:そう思いますね。
Ace:俺はいつまでもココ(I-4)にいてるから。俺訪ねてくるなら来やすいやろ?待ってるから!って。
だから俺は今もゴール裏にいるんやろうなと思う。しばらく来れんかっても、俺んとこ来いよ、って。死ぬまでここにおるから、っていろんな人に言ってるし。
伊庭:それは良い言葉やなあ。
Ace:死んだらパネル作って欲しいわ。
伊庭:段ボールサポーターですか(笑)
Ace:だから、入りやすさもいいけど「もっとセレッソ大阪を愛してくれよ」と。境界線みたいなのはやっぱりあったほうがいい気はするよね。中途半端な愛で来るなよとか。なんか、その辺の差かなあ。