EPISODE

3-7

■「今は「ユース選手のひとりひとりの人生を見続けているおっさん」ですね。」「良い人生じゃないですか!」

横田:JFLもそう、J2、J3や地域リーグに行った選手を見に行くと、ありがたいことに話をしてくれる。

今どんな環境でサッカーしているのかなどを色々と聞くと、サッカーに対しての視野は広がったように思える。余計な裏の話も含めて(笑)

セレッソだけを見ていたら大学サッカーとか見に行ってはいなかったと思う。だからOBにはとても感謝している。セレッソを愛する選手たちがもっと出てこないと。「ここからはお前らがやるんやぞ」みたいな感じの。


伊庭:なるほど。


横田:蛍ががまだU-15だったとき、このチームは銀河系軍団かと思うくらい強かった。

彼らがトップチームに入って活躍するときに初めて、大阪ダービーは「本当のダービー」になると思ったし、タイトルも取れるようになるんだと思った。そのおかげでルヴァンカップと天皇杯を取れたようにも感じる。

そこでやりきった感はすごくある。方向は間違ってはいなかったなと感じる。だから今は「ユース選手のひとりひとりの人生を見続けているおっさん」ですね。


伊庭:良い人生じゃないですか!


横田:いやいやしんどいですよ!


伊庭:僕も時々でも試合を見に行きたいと思っているし、リアルに見て、初めて分かるものってものもいっぱいあると思うので、やっぱり多くの人に見てもらいたいなと思いますね。


横田:そうですね。でもね、あまり告知とかはしないんですよ。

昔は自分たちで情報を掴みにいかなければ手に入らなかった。クラブが結果なども出さないので、「出さないんなら自分たちで出そうぜ」と仲間でページを作ったりしてみんなで書きあったり。

今なら情報はすぐ探せるので、本当に見に行きたい人は自ら来てもらうのが良いと思う。


伊庭:そこはF.C.OITO U-18がやってくれるかも(笑)


横田:そうそう(笑)

話は戻りますが、トップチームに上がることだけが全てではなく、プロになるだけが全てではなく、金だけじゃない。彼らはどこに行ってもいい。


伊庭:逆に言うと、やっぱりそういう世代の選手たちがどんどん出てきて嬉しいです。

今、J2、J3含めて、あっちこっちの試合に行ったらセレッソのアカデミー出身の選手がいるって思っただけでやっぱりワクワクしてきますよね。


横田:そこですよ。だからこそいろんなところに見に行けるわけであって。それを良くは思っていない人もいるとは思いますけど。


伊庭:もうドロドロはいいですね。


横田:ほんまにね。若者の爽やかな笑顔を見てね、良い気持ちで週末を終えたい。


伊庭:いやあ!良い言葉をいただきました!

<了>

対談場所

東住吉区山坂5-19-18-2F
JR鶴ケ丘駅 徒歩2分