EPISODE

1-5

■「トラメガ持ち始めて最初の頃は「みんなで一緒にやりましょう」みたいな」「それはすごくイメージあるわ。」

伊庭:ところで今持ってるやつって”マイトラメガ”なの?


土岐:”マイトラメガ”です。

最初は上の方がくれて。草津戦があってしばらくしてから「もうお前がやれ。若いしセンスあるから」と思ってくれたのかそれとも信用してくれたのか。持っていたトラメガを「俺が使ってるやつを譲るわ」とくださって。でもそれもなんかあんまり持たず(笑)


伊庭:壊れるわな(笑)


土岐:すぐ壊れます。トラメガ代でなんぼ使ってんねやろ、ってくらい使ってません?


伊庭:まあね。基本的にはトラメガ買えへんけど(笑)だいたいは誰かが持ってきてて、「使ってください」ってなるから。自分で買うなんてことにならなかったんやけどね。


土岐:そうなんですね。


伊庭:できれば試合中も重いから持ちたくない(笑)


土岐:なるほど(笑)


伊庭:大事な試合以外は面倒臭くて(笑)

あとは誰かがやるやろうみたいな。だんだんそういうのも時代が変わってきてて。今結構トラメガ持ったりするやついっぱいいたりするやん。


土岐:そうですね。


伊庭:何人おんねん、くらいな。


土岐:多いですね。良いのか悪いのかは置いといて。

ちょっとそれにつながる話で。

ちょっと時代は戻っちゃうんですけど、20045年くらいにI-4の一個隣で見てた時代。自分の勝手な先入観もあったんでしょうけど、「入られへんわあそこには」っていうオーラがあって。

でもそれって結構、良いことでもあり悪いことでもあるなって。その、疎外感というかちょっと周りを寄せ付けない意識っていうのがあったなと。


伊庭:威厳があるというのかな。


土岐:そうです。威風堂々みたいなの。

自分が一年くらいそこに入られへんかったんやから、一緒にやりたいと思ってる人もいるんやろうなと。僕はたまたま声がかけてもらったから一緒にやるようになったけど、同じように思ってる人いっぱいおるんちゃうかなと。

その頃は「みんなでやりましょう」みたいな空気はまあ無くて。これ勿体無いよなぁって思って。トラメガ持ち始めて最初の頃は「みんなで一緒にやりましょう」みたいなことを言うようになりました。


伊庭:やってたよなあ。それはすごくイメージあるわ。


土岐:ほんまですか。


伊庭:そうそう。「みんなでやろうぜ」とか。今も「We are CEREZO」とかもなんか分かるわ。

寄せ付けない空気とかも作り出してたんやろな。ステータスみたいな。自分たちのテリトリーっていうか。入ってくることを拒むことはないと思うけど無理矢理入れてまでなんとか、みたいなのはあんまりなかったよね。


土岐:そうですね。