EPISODE
2-6
■「淘汰されることが果たしてプラスかマイナスかも考えないといけない。クラブにとっては大事なファンでもあるし。」「それも確かに。選手のモチベーションは上がるしね。」
Ace:ゴール裏のサポーターはどこを向いているのか。自分のストレス発散のために来ている人や、それこそスタンドのお客さんを見ているな、とか。
伊庭:そういうのも淘汰されていったわけやん。
Ace:そういうのが淘汰されにくくなった。境界線が無いから。それから、淘汰されることが果たしてプラスかマイナスかも考えないといけない。クラブにとっては大事なファンでもあるし。
伊庭:それも確かに。選手のモチベーションは上がるしね。
Ace:セレッソ大阪が生活そのもの、とかではなく、レジャーというかコンテンツ化されている。そこまでいかないと文化としては成熟しないし。人の心を動かすことの積み重ねが文化やと思うし。
だから、ファンという選択肢としてのセレッソ大阪がそこにあるのならそれはそれでいい。一時期バズった応援の動画もそう。楽しそう、行ってみたいが増えたわけやし。
伊庭:まあ、特定の人が見えるものとパブリックで見えてしまうもの。やっぱりその他大勢が見えれてしまうと、ああいうことが良い方向と悪い方向の両面に出ますね。
Ace:それを受け止められるか、それとも受け止められへんか。
伊庭:自分が処理できるかできひんか、ですね。
Ace:ちょっと話は逸れるけど。覚えていると思うけど、2000年のときに日本を離れてイギリスにいたことがあって。
伊庭:覚えてます。
Ace:そのとき例の527も挟んで三ヶ月くらいいろんなホテルに泊まってバーに行ったりして。そこで見たのは、バーに来ているサッカーのファンであろう客が、自分の街のクラブのユニフォームを着てみんなで飲んでいる。なんか凄いなって。だから、いろんなファンのコミュニティがあってもいいなと。コミュニティがあったほうが楽しく感じるし。
何年か前にセレッソファン東京支部の飲み会に参加したけど、ああいうイベントにドンドン行きたいなと思う。
伊庭:アントニオ猪木酒場でしたね。
Ace:そうそう。だから「モリシの日」は、セレッソファンじゃなくても、モリシが好きな人なら他のクラブのファンの方でも参加してもらっていいと思う。ただし、他のクラブのサポーターの方は、自分のクラブでそういうイベントを企画してもらうほうが、そのクラブにとっていいかのな。