EPISODE

2-5

■「情報がパブリックに出すぎて、あまり関与していなかった方にも伝わるっていうか。」「段階を踏まずにいきなり来るっていう感覚。」

伊庭:「昔は良かった」って言ったら、またなんか変なオジサンってなるからあれやけど(笑)、セレッソ大阪のことをどれだけ好きかってことですよね。


Ace:やっぱり好き度合いのレベルが「応援に行く回数とかじゃない」ってことがよく分かるレベルになってきたから。やっぱり、スタジアムに行くことが目的っていうか。


伊庭:なんか、手段と目的が入れ替わっていくっていうか。


Ace:分からなくもないなっていうのは、うん。今は今の時代ってものもあると思うし。だからそれ自体が悪いと言いたくはないけど、なんかその差をすごく感じる。


伊庭:この前、他のクラブの初期からのサポーターとも話していたけど、その熱が足らないんやろうな、と。この熱を伝えていかなあかんよね、って話になって。


Ace:共感というかシンパシー感じて「俺らもそんなことやってやろう」と思ってる感じにギャップがあって。やったら良いとは思うけど鈍感な人たちも増えていてね。ギャップだと思わない人もいるし、そういうものをやっぱりすごく感じたりする。

前は物理的な距離で温度差っていうものがそれぞれあったけど、今はいきなり飛び越えてくる。なんかそれがとてもむずかしいと思ったりする。SNSにちょっと書いたら、思っている距離感を飛び越えてくるから、今のサポーターリーダーは可哀想やなとも思ったりする、すごく。

やっぱり人の目を気にしすぎている感もあるし。


伊庭:僕らが気にしなさすぎたんじゃないですか?(笑)

人の目を気にしないっていうか、当時もその他諸々あったし、今書いたら炎上するよね、っていうことも結構あった。


Ace:間違いなくね。人として「ここまで」とかね。


伊庭:情報がパブリックに出すぎて、あまり関与していなかった方にも伝わるっていうか。


Ace:段階を踏まずにいきなり来るっていう感覚。いきなりそこを飛び越えようとして。そのステップの踏み方違う、とか、その温度感違うから、とか。


伊庭:なんかもうすごい量の太鼓やなとか。無法地帯というか、やりたかったらやれる状態になってるんやろなっていうか。


Ace:それに対しては「どこを見ているか」じゃないかな。セレッソを見ていないような、そんな気を受け取ってしまう。ちゃんと自分の中で落とし込んでやってんのかなとか。

I-4の人たちは、太鼓を一個にするしないじゃなけど、実際に色々とケアしながら議論している。これこそが「セレッソ大阪のことを考えている」のだと思っている。だから話をしていても楽しいし。見えるよね。「何か出来ることないか探しているな」とか「何かしようとしているな」とかが行動や言動によく見える。


伊庭:確かに。