EPISODE
1-4
■「2006年シーズンのときに「トラメガ持てへんか?」みたいなことを言われてて。」「お試し期間みたいなんがあったんや。」
伊庭:2008年はともかくとして、そこからコールリーダー的なことをやってるやんか。トラメガを一番最初に持とうと思ったのはいつなの?
土岐:きっかけは、上の人から「勢いのある若手出てきたな」みたいな感じで見てもらえて。「こいつを育てよう」みたいな、期待の若手みたいな。
伊庭:他にはいなかったの?
土岐:当時は、性格的にも僕以外はいなくて。結構女子が強かった時代なんで(笑)
伊庭:そうなんや。
土岐:ちょうど長居第二とか使っていた時期ですね。2006年とかですかね。
伊庭:2006年って第二使ってたっけ。
土岐:使ってました。落ちたのは第二でした。
伊庭:確かに。フロンターレ。
土岐:そう、フロンターレです。
伊庭:あの試合見たよ。雨降ってたしめっちゃ寒かった。1-3とかかな。
土岐:ボコられましたよね(笑)
その2006年シーズンのときに「トラメガ持てへんか?」みたいなことを言われてて。いやいや恐れ多いですって感じで。とてもそんなことでけへんと思ってたんですが、選手コールだけでもやってみろ、みたいな。
伊庭:そんなお試し期間みたいなんがあったんや。
土岐:「そこだけやってトラメガに慣れろ」的な。やっぱコールリーダーのやってることはすごいねんなーとか思ってました。
伊庭:コールリードをし始めたのは?
土岐:僕がコールリードをするっていうのは明確にはっきり覚えてて。2007年。J2一年目のザスパ戦のアウェイ。都並さんからレヴィーに変わるタイミングで。
第二でバスを囲んだりしたときがあって。上のほうの人も入れ替わったりして。あのとき確か51試合とかあって。
伊庭:あったなー。
土岐:ちょっと曖昧なんですけど。
伊庭:三回戦総当りみたいな?
土岐:そうですそうです。ホーム二試合アウェイ一試合とか。
伊庭:よくやらせたよな、あんなシーズン(笑)
土岐:無茶苦茶ですよね(笑)
で、そのアウェイの草津戦で上の人が誰も来られへんなって、同年代のメンバーしかいなくなって。それで周りから「やったら?」みたいになって。そのときまではまだ覚悟がなかったというか。
でも「おらんねんから誰かがやらな」とちょっと吹っ切れて。そこで仲間から「お前トラメガ持つなら俺が太鼓叩くから」と言われて、心強いなと。
その試合、つたないリーダーやったんでしょうけどチームは勝って。周りの人からも「めっちゃ良かったやん」「頑張れよ」でいけるやんと自信がついて。
そこからの試合は、上の人がいるときにはサブみたいについてやり始めました。